すごい田舎の子どもだった頃、私の娯楽は本屋さんと100均だった。暗黙の了解のもと貯金にもっていかれてしまうお年玉の残りを握りしめ、どきどきしながら買い物に出かけた。食料品エリアにいる親に、同じフロアにある100均に行ってくることを告げたら、あとは時間がくるまでひたすら売り場をぐるぐるしていた。当時ピンクや水色などかわいい色に照れがちだった私は、アマガエルやてんとうむしのイラストのついたメモ帳、プーさんのふせんなどを大事に大事に使っていたものだ。
大人になって、しばらく手書きからは離れていた。PCやスマホのメモアプリを使うようになり、スケジュール帳を買っても長くは続かなかった。そんな私が再び文房具に目覚めたのは、ジャーナリングで自分の頭の中を手帳に書き出すようになってからだ。
気がつけば、100均の文具売り場はかわいいもの天国になっていた。美麗なイラストのシールが目移りするほどたくさんあり、マステやマーカー、スタンプなども「使ってみたい!」と感じるものが目白押し。もし私が日本以外の出身だったとしたら、絶対に100均は「一生に一度は行きたい場所」になるだろう。だって本当に、どうなっているのかと思うほどのかわいさだから。
今の私は大人になり、100均で自分の采配でお金を使えてしまう。でも、売り場のものを全部購入する度胸はまだない。そんなところにこのバラエティは危険。新作が次々現れる売り場で、いつも右往左往してしまうのだ。

